【読書感想】樺沢紫苑さんの「インプット大全」を読んでみて

どうもよっしーです。今回は樺沢紫苑さんの「学び効率が最大化するインプット大全」を読んでみました。読んでみた結論から言うと、

自身のインプットのやり方に革命が起こった

と感じました。

皆さんは読書術などのインプットの仕方で言うと、速読での量を重要視していると思いますが、その方法が本当に良いのか疑問に思ったことはありませんか?私もこの本を読むまでは速読をすることに対して特にこれといった疑問はありませんでした。ですが、この本を読んでからは、本当に速読を鍛えることがインプットの質を向上させることができるのか?と考えるようになりました。

また、インプットといえば、見る・聞く・読むの3つだと思いますが、この本ではこの3つのインプットの質を向上させるための方法や科学的な知識を得られることができました。

今回は、この「インプット大全」で私自身が気になった箇所、惹かれた箇所、読んでどういった行動をしているかについて述べていこうと思います。皆さんもこの記事から「インプット大全」に興味を持っていただけると幸いです。では、始めましょう!!

インプットをする際はアウトプットすることを前提にして行う

まず、最初に惹かれた箇所はこのアウトプット前提でインプットを行うという文章です。というか、この文章が「インプット大全」という本の中心であると私は考えます。このアウトプット前提でインプットを行うという行為については、本文中に何度も何度も触れられます。

どういうこった?と皆さんは思うはずです。実際私もどういうこと?と思っていました。どういうことか説明すると、ビジネス書や自己啓発本を読む前に、読み終わった後にブログやSNSでこの本についての記事を作成しようと考えるということです。なぜそうするのか疑問に思うかも知れないですが、これには実験や科学的な観点から裏付けることができます。

実際に、ロンドン大学で研究がされており、あるものを暗記してもらう実験で、後でテストをすると言われたグループと後で他の人に教えてもらうと言われたグループがあります。この際に、同じ時間暗記をしてもらいテストを行いました。その結果としては、前者のグループより、後者のグループの方が高い得点を取るようになりました。

なぜ、この違いが生まれたのか。もしかしたら、後者のグループには神童ばっかだった可能性はありますがそれは脇に置いといて、、、。作者の考えとしては、アウトプットを前提にすると心理的なプレッシャーがかかり緊張状態になるからだとこの本では述べています。緊張状態になることでノルアドレナリンが分泌され、ノルアドレナリンによって集中力、記憶力、思考力、判断力が高まることで、インプットの質が結果として向上されるわけです。

この話を聞いた際に、私自身にも当てはまるものがあると考えました。私は少し前から塾講師のバイトをしているのですが、小学生や中学生に教える際にこちらが間違った知識や学生の成長の妨げをするのはよろしくないと感じ、事前準備のインプットには集中して入念に行うようにしていたことを思い出しました。そこから、アウトプット前提のインプットには確かに強みがあることを感じました。(「お金をもらっている上、下手なことはしてられない」と無意識に考えているだけではと思うかも知れないけどそれはちょっとなしで、、、)

本を読む際はまず、自分の読みたい箇所からそして全体へ

本を読むときは、必ずと言っていいほど最初から読むと思います。かという私も自己啓発本や技術本を読む際に必ずと言っていいほど最初から読み何日かかけて最後まで読み終えるようにしていました。でも、この読み方は本当は良くないことをこの本で知りました。

本書では、本を初めて読む際にパラパラ読みをするのが良いと書かれています。パラパラ読みのやり方としては

1.その本を買った目的を明確にする

2.目次から興味のある項目を3つピックアップする

3.1と2の内容を探しながら、パラパラと本を読む

4.各章の最後の「まとめ」に注意して本の内容を理解する

といったやり方です。

正直、買っている以上そんな読み方で良いのか、そんなことをする前に最初から全部を理解するように読めば良いんじゃないの?って感じると思います。ですが、パラパラ読みにはちゃんとした理由があります。

皆さんに質問ですが、自己啓発本やビジネス書を読む際にめっちゃ興味がある部分とまったく興味が湧かなかった部分がありませんでしたか?

正直あるんじゃないかと思います。

私もこの質問に対しては「ある」と答えます。これまでに時間の使い方やタスク管理のやり方に関するビジネス書を読んだことがありますが、とても興味があった部分と興味がなかった部分があります。興味があった部分は今も薄っすらとは覚えているのですが、興味がなかった部分に関しては本をもう一回読んで「こういうやり方そういえばあったな」と思う程、記憶に定着していませんでした。

作者は、本を買った際に、知りたいことと興味のあるテーマに該当する部分を読み、その後最初からパラパラと読み、重要なポイントだけを読むようにしています。こうすることで本の内容と最も知りたいことを10~15分で把握することができます。そうすることで、その後の深読(じっくり読むこと)のスピードが上がり、結果として買ってすぐに本の1ページ目から順番に読む人より早く読むことができます。

最初から読む人はその本について何も知らない状態で見るので最初の章がその人にとって知りたい内容でない場合、段々と飽きていき、知りたい内容に到達する前に読むのをやめてしまうかもしれません。ですが、パラパラ読みで自身が欲しい情報や気になる内容をだいたい理解しているとその後の深読で情報の取捨選択ができ、結果として本の読むスピートと継続率が上がると読んで考えました。

インプットは一度に3つまで

皆さんはビジネス書を読む際にこの本に載っている全部の知識や方法を得ようと考えるのではないでしょうか。実は、その方法ではインプットの質がかえって悪くなります。じゃあどうすれば良いのか、その方法としてインプットしたいことを3つに絞るということです。

本では200、もっと多くて500ページ以上あることがざらにある中で3つに絞り込むのはとても気持ち悪くてそれで良いのかと疑問に思うでしょう。ですが、人間の脳のスペックでは一度に記憶して処理できる情報は3つまでが限界であるためそれ以上得ることはインプットの質を下げてしまいます。

それでも、3つしか得られないのは嫌だと思います。そこで、先程の文章に注目してほしいのですが、脳のスペックでは「一度に3つまで」と書きました。一度にってことは段階的にしていけば3+3+3+3+・・・・といったぐわいにその本の知識を貪り尽くすことができます。この段階的にやる方法として本書では3+3法と呼ばれています

読書で3+3法を活かすことを考える、本から「3つの気付き」と「3つのTodo」を書く。その後、「3つのTodo」を1週間程実践する。1週間後にもう一度同じ本をパラパラ読みして前とは別の「3つの気付き」と「3つのTodo」を書く。それを続けていくことで最終的にその本に書かれている知識や方法を全部学ぶことができます。

この3+3法ですが、やり方を聞くと時間が掛かって嫌だと思う人が何人かいるはずです。確かに、3+3法は脳のスペックを最大限活かしているが短期的な学びの量は少ないと思います。

でも本当にそうでしょうか。

よく習慣に関する啓発本を読みますが、習慣は短期的なもので身につくものではないことがよく示唆されています。習慣が定着するには良くて2~3週間、長くて3ヶ月程かかります。そんな中で、本の全部の内容を定着・理解しようとすると挫折するのがオチです。それだったら、3+3法を使って地道にコツコツとインプット量を増やしていくのが妥当ではないかと私は思います。

まとめ

といった感じで「インプット大全」を読んで、私自身にとても影響を与えた箇所について述べてみました。私自身、「インプット大全」のすべてを知ったというわけではないので今回の3つを気付きを使ってまだまだ学んでいこうと思っています。

ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。私自身初めての記事作成なので誤字脱字等の至らない部分があると思いますが、満足していただけると幸いです。もしよろしければ、他の記事を読んでいただけるととても嬉しいです。

それでは他の記事で